2014年
7月
22日
火
鉋刃の砥ぎ方。意外と簡単に砥ぐ3つのコツ
台屋の鰹節削り器は鉋(かんな)で鰹節を削ります。いつかは鉋刃を砥がなくてはなりません。「職人のメンテナンス(有料)」もお勧めしますがコツをつかめば割と簡単に自分でも砥ぐことができます。これができると鉋に愛着を感じることができ、コスト面でも安く仕上がります。しかも包丁の砥ぎもうまくなります。
1、用意するもの
まずは砥石を用意しましょう。
・荒砥石
・中砥石
・仕上げ砥石
目で見て刃が欠けてない限り「中砥石」と「仕上げ砥石」の2つを用意しましょう。
ちなみにネット販売のアマゾン様では
このような値段で売っています。
2、中砥石で砥ぐ
コツ1、角度がずれないように
まずは中砥石を水で十分に濡らしてください。
砥ぐときの手(指)は写真のように持ちます。砥ぐときに刃の角度がずれないようにするのがコツです。
コツ2 ゆっくり砥石の全面を使う
そして細かくゆっくり前後に砥ぎながら前方向に進みます。
砥石に押し当てる力は軽くても砥げます。
砥石の先端まで行ったらゆっくり前後に砥ぎながら後ろ方向に進みます。
この時の砥ぎ汁(濁った水)は洗い流さないでそのままでOK。この砥ぎ汁が刃をきれいに砥いでくれるからです。
コツ3 返しを落とす
鉋の刃先を撫でてみてください。(指を切らない方向で!)
刃先にほんの少し返り(毛羽、バリ)が出来たら
裏を砥ぎます。(鉋刃を裏返して)
写真のように前後に砥いで返し(毛羽、バリ)を取り除きます。
10回くらい前後すればほとんど取れます。
これで中砥石での作業は終わります。
3、仕上げ砥石で砥ぐ
中砥石と同じです。
仕上げ砥石では返し(毛羽、バリ)はあまり出ませんがしっかり返しの砥ぎもしてください。
終わったら鉋刃を水で洗いきれいにしてよく拭き、食用油を塗りさび止めをしてください。
これで終了です。
まとめ
やってみると案外簡単です。
1、角度がずれないように
2、ゆっくり砥石の全面を使うように
3、返し(毛羽、バリ)ができたら返しを落とす
これを中砥石と仕上げ砥石でやるだけ。
たった3つのコツで鉋刃は砥げるのです。最初は角度がずれやすいですがゆっくり砥いでみてください。鉋刃を研ぐという時間も贅沢なものです。